エビのようなヤドカリ
                  カニのようなヤドカリ達

  
今迄ヤドカリの事について、私の観察記録を書いて来ました。
  
このヤドカリ達、大きくは「節足動物」に分類されています。
  
「節足動物」は非常に多くの仲間がおり、ヤドカリの属する「甲殻類」や「昆虫類」等も含まれます。
  
ヤドカリの属する「節足動物甲殻綱」に属する仲間も非常に沢山いて、ミジンコ・カメノテ・フジツボ・オキアミ・フナムシ・ヨコエビに、エビ・ヤドカリ・カニそしてシャコの類等がいます。

  
エビ・ヤドカリ・カニ類は、十脚目に分類され、更に「長尾類」「異尾類」「短尾類」に分類されます。
  
エビは腹部が長く「長尾類」、ヤドカリは腹部が柔らかくねじれているので「異尾類」、カニの腹部は小さいので「短尾類」と言います。
  
ヤドカリの仲間はエビとカニの中間に位置する仲間で、一般的に柔らかい腹部を守るために、貝殻に入って生活していますが、中には変わり者がいてエビに近い仲間や、カニに近い仲間がいて、これらの仲間は貝殻を利用しません。
   エビのような形をした
         ヤドカリの仲間


  エビのような形をしたヤドカリの仲間には、
 コシオリエビ科・スナモグリ科・ワラエビ科・
 アナジャコ類がいます。
 





←ヤドカリの仲間のフタホシコシオリエビ

カニのような形をしたヤドカリの仲間

カニのような形をしたヤドカリの仲間には、カニダマシがいます。

磯辺の石を持ち上げて、裏返すと体に似合わず大きなハサミを持った平たいカニに似
た生物がその石の裏側に逃げようとして、ツ−ツ−と移動して行くのをよく見ます。

  
これがカニダマシです。
  
捕まえようとして押さえつけますが、体が平たいので、石に張り付かれると剥がしにく
い状態となります。
ところがカニダマシは、なぜか体に似合わない大きなハサミを振り上
げて応戦して来ます。

そこでその大きなハサミを、両方とも一度に掴んで持上げると、ほぼ90%捕まえる事が
出来ますが、片方のハサミだけを掴んだ場合は、ほぼ100%逃げられてしまいます。

  
片方のハサミをつかみ、安心して押さえていたからだの方の力をゆるめると、カニダマ
シは捕まれたハサミを付根から自分で切り離し、さっさと逃げてしまいます。
これは自切と
いって、ヤドカリやカニたちの護身術の一つです。

←イソカニダマシ



 イソカニダマシの
   ゾエア幼生→
   アカホシ
  カニダマシ→


  食用にされるタラバガニは、通常「カニ」といわれていますが、
                           本当はヤドカリの仲間なのです。


 
タラバガニは、節足動物・甲殻綱・十脚目・異尾類・タラバガニ科に属し、同じ仲間にイ
ガグリガニ・イボトゲガニ・イボガニ・メンコガニ・イバラガニ・ハナサキガニがいます。


 
また、スナホリガニ科、クダヒゲガニ科の仲間も、ヤドカリの仲間です。