イソガニの脱皮

海水浴で大混雑中、今にも干上がりそうなタイドプールで、偶然見付けたドラマです

  海辺は、土日になると沢山の海水浴客が押し寄せ、泳いだり海辺の生物を捕まえたりして大いに楽しんで帰って行きます。
  
しかし、海辺の生物の立場で考えると、訪れる人の少ないウイークデイはのんびりと暮らせるのですが、休みになるとどこからともなく現れる人間という異星人が、我々の棲み家を攻撃し、破壊し、殺害したり連れ去ったりして行く・・・・・・・というように、SF映画にあるような、恐怖を味わっているように思います。
  そのような危険の中で、イソガニが脱皮をしようとしていました。
  直ぐそばに数人の子供達が獲物を探して騒いでいました。

  
見つかったら大変です・・・・・・・・・・。

    体の色が黄色っぽく変色したカニが、タイドプールの底にしっかりと掴まり、しばらくすると甲羅の後部が割れて割目から黒いものが見えました。  ハサミや足がなんとなく小刻みに、モゾモゾ動いていましたが、車のボンネットが開くように、甲羅が前方に傾き、その隙間から黒っぽい瑞々しい甲羅が現れました。
    さらに目がピクピク動いていましたが、やがて目の先端から透明になっていきました。そして黒っぽい甲羅がはみ出すように更に盛り上がると今度は足をピクピク小刻みに動かし始めました。
   その後、体の横に殻から引きぬいた足が折りたたまれて見えるようになり、次の瞬間 黒い固まりが黄色い カニから飛び出し、しばらく 2匹は寄り添っていましたが、 一回り大きな黒いカニは黄色いカニから離れ岩の割れ目にそっと隠れました。
  黄色いカニ(カニの抜け殻)は黒いカニが出ると開いていた甲羅は閉まり、元のカニの姿になりましたが 動く事はありませんでした。
  脱皮したカニは、殻が固くなるまで物陰に隠れて待ちます。
 

この黄色いカニ (カニの抜け殻) を見付けた子供達は、たいがい 「死んだ カニ だ」 と言って放り出したり、知らずにカニを捕まえたといって得意になる子もいます。
 そして脱皮した黒いカニを見付けた子供は、 「ぶよぶよのカニだ・・・」 と言っていぶかしく思うでしょう。