エビ・ヤドカリ・カニ達の目は
昆虫と同じ複眼


 
セミやトンボなど、昆虫類の目は複眼だという事は誰でも知っている事実です。 脱皮をする事や、分類上節足動物に属する事から、もしやと思い調べて見る事にしました。
  
調査の結果、エビもヤドカリもカニも複眼である事が判明しました。

  そして私にとって、もう一つの発見がありました。
  目は球体なので、ここに複数の個眼を効率よく配列すると、六角形となるのが常識と教わり、複眼は六角形の個眼の集まりで出来ているものと 確信していました。 

事実、昆虫達の複眼は私の知る限り六角形となっています。





ヤドカリとカニの目は
脱皮殻で調べました

  エビやヤドカリ、カニの仲間は脱皮をして成長して行きます。

 そしてそれは、毛の1本1本にいたるまで脱ぎ捨て、全てが再生されます。
 目の部分も、根元より先の方が太いのに見事に脱げています。

 この脱皮殻の目の部分に、複眼の痕跡が見えるのではないかと思い、脱皮殻の目の部分を切り取り、顕微鏡で覗くと、そこには見事に六角形の個眼のレンズが並んでいました。

(正確には、これをレンズと言ってしまっていいのか判りませんが、少なくとも昆虫達と同じ六角形の個眼の集まった複眼である事が判ります)

  この確認は、ヤドカリとカニの両方で行ない、どちらも同じである事が判りました。これでもうエビの目も同じだろうと考えていたのですが、エビの目に関しては意外な事が判りました。

エビの目は、食卓に出された
クルマエビで調べました

 
  ある日、クルマエビの料理をするというので、料理をする前にエビの目を一つとっておいてもらいました。  食後、クルマエビの目のレンズの部分だけを取り出し、顕微鏡で覗いて驚きました。
  
予想していた六角形はどこにも無く、代りに正方形の格子が並んでいたのです。エビの仲間の複眼は、六角形の個眼の集まりではなく、四角形の個眼の集まりで出来ているという発見に驚いたのですが、文献に載っていないかと調べた結果、エビの複眼には六角形の個眼で構成されているものと、四角形の個眼で構成されているものがあるという事が判りました。

  球体を構成する時、六角形の集合で構成するのが一番効率が良いのですが、何かの理由で別の形で構成されているものがいる事を知り、自然界の奥の深さを痛感しました。
  
そういえば、昆虫類を始めヤドカリやカニたちの目の中が丸く見えるのですが、エビの場合は目の中が四角く見えるという事にお気づきでしたか?
  六角形の個眼で構成された複眼のエビの場合は、ヤドカリやカニと同様目は丸くなるのですが、四角形の個眼で構成された複眼のエビの場合は目の中が四角く見えるので、生きたエビでも複眼のタイプを判断できます。

   
 六角形の個眼の集まったカニの複眼  六角形の固体が集まり、球体を構成するヤドカリの複眼

 

四角い個眼の並んだエビの複眼 
   イソスジエビの目を見ると、目の中が四角く見える。 これは、複眼を構成する単眼の形が四角いために、この様になります。